2024年 夏祭りの概要発表
2024年6月20日に香取市HPで2024年の佐原の大祭夏祭りの概要が発表されました。今年の夏祭り開催期間は7月12日13日14日の3日間です。
今回は私自身が選んだポイントを解説していきます。また、今年は、本祭にあたる年であることから、年番制度について後半で深堀していきたいと思います。
佐原の大祭とは?
詳しくは連載第2回「佐原の大祭」で解説しています!
今年の佐原の大祭の見どころとは?
6月20日に発表されたHPの内容から3日間の見どころと、注目ポイントを解説します。
初日整列 のの字廻し
今年は2012年以来、12年ぶりに初日に全山車10台が整列し、のの字廻しの披露があります。場所は大和商会前交差点です。
中日巡行 年番引継ぎ
中日の巡行の出発地点も発表されました。9時20分までに荒久街道に整列、9時30分に出発し、市内を巡行するとのことです。夕方に香取街道(香取神宮入口交差点を先頭に佐原高校方面)へ整列し、年番引継ぎ行事を経て曳き別れになります。
最終日
最終日は、5年ぶりに神輿が市内を巡行します。コロナ明けの2年間は感染防止の観点から市内での神輿の巡行はせず、八坂場内を3周するのみでしたが、今年は5年ぶりに全面で再開されます。
JR臨時特急〈佐原夏祭り〉の運行も決定!
今年もJR臨時特急〈佐原夏祭り〉が土日に運行されます。都内からのアクセスに大変便利です。また、運行開始当初は、帰りの便が、16時台でしたが、今回は佐原発が20時20分に変わってます。佐原の大祭の見どころとして、夜の山車、小野川は、是非見て頂きたいので、都内の方は臨時特急のご利用をおススメです。
(臨時特急時刻)
行き 帰り
新宿 10:02 22:08
錦糸町 10:20 21:48
船橋 10:31 21:37
千葉 10:43 21:25
佐倉 11:00 21:11
成田 11:12 21:00
佐原 11:40着 20:20発
編成 E257系5両(全席指定席)
各種広場も充実
今回の夏祭りでは4つの広場の設置も発表されました。
- 小江戸かなえ広場
- にぎわい広場小江戸茶屋
- おまつりステージ広場
- ぶれきめら休憩広場
本祭という特別な年
今回は例年と祭りの形が異なります。今年は年番の引継ぎ行事が中日に行われます。この祭りの形を〈本祭〉といいます。年番区の人にとって、本祭は人生で一番の晴れ舞台といいます。なぜなら30年に1度しか来ないからです。
✔️年番は3年間行います。夏祭りは10町内あり、持ち回りで年番となるため、30年に1度年番が回ってきます。
また、年番は他町の手本とならなければならない存在であり、気の入り方が年番の期間は特に違うといいます。全町内の注目の的になるのが年番になります。
年番制度について
年番制度とは、江戸時代から始まったとされ、祭りの決め事の一切を取り仕切る当番のことです。3年間で交代となります。山車の整列時は正年番を先頭に並ぶため、その年の祭りの顔となり、非常に大きな意味合いを持つ当番となっています。
年番は大きく5つあります。
前年番・・・正年番の前に年番になった町内。通常整列時は最後方に位置する。正年番の祭りの進行の補佐を行う
正年番・・・祭りの取り決めを行う。通常整列時は先頭に位置する。
後年番・・・次に年番になる町内。通常整列時は年番の次の二番目に位置する。正年番の補佐を行う。
前後3町内・・・上記の年番3町内をまとめていう際に用いられる用語。山車行事などは前後3町内が協議して行う。
神輿年番(惣町年番)・・・山車年番とは別に神輿の年番のことを指します。山車年番の3年に対して、神輿年番は1年間の任期です。前後町の括りは特にありません。1番の大仕事は、夏祭り最終日に行われる神輿の神幸です。忠敬橋でのお浜下りの後、市内を巡行します。私も神輿を経験したことがありますが、重く肩にどんどんと、ぶつかり大変だった記憶があります。神輿年番の年は、八坂神社の清掃、節分祭、初詣などの神事行事を取り仕切ります。
今年は年番の引継ぎに際し、5つの行事が行われます。
代表巡行
夏祭り初日に、前年番。正年番。後年番の前後3町内による代表巡行が行われます。中日の巡行では10町内すべての町内へ曳き廻しが出来ないので、前後3町内の代表巡行が行われます。今年は初日12日の13時より開始と発表されました。
巡行
中日の日中に、全10町内による巡行が行われます。一般的に正年番の町内に朝ごろ整列し、通し砂切の後に出発、昼休憩を挟み、市内を巡ります。そして、香取街道に整列し夜支度になります。巡行の特徴として、踊りの披露がありません。中日の曳き廻し中の踊りが見れるのは、朝の出発から整列完了までと、夜の整列出発後からある程度の時間がたった後、順次披露されます。
年番引継ぎ行事〈神前行事〉
香取街道に山車の整列が完了すると、舞台は八坂神社に移ります。各町内の関係者が集まります。厳かな空気の中年番の引継ぎが行われます。
年番引継ぎ行事〈山車行事〉
神前行事が終了すると、山車の前での行事になります。この時に注目してほしいポイントは、高張提灯です。高張提灯とは卵形の提灯で竿の先に吊るし目印として使われる提灯です。佐原の大祭夏祇園祭において高張提灯は年番引継ぎ時と、最終日の御神輿の終盤のみ見られる光景なので非常に珍しい光景です。
山車前の年番引継ぎ行事は、最初に正年番を先頭に通し砂切を行います。その後正年番町内がUターンをし、整列の最後尾に進みます。その際、各町内とすれ違う際に、「年番お疲れさまでした」の垂れ幕や労いの言葉などが掛けられます。この時のお囃子が段物であることが多く、厳粛な空気の中、正年番一番の見どころになります。
その後、後年番の山車の前では、年番提灯の受け渡しがあり、後年番から正年番に位置が変わります。そして、新正年番から通し砂切を行います。その後新正年番から順次出発し、曳き別れます。
交歓会
前年番を終えた町内を労う、交歓会。今年は山村交差点で20時より行われます。正年番荒久区、後年番本川岸区、前年番上仲町区の3町内が参加し、総踊りなどが実施されます。
最後に
今年は本祭の祭りとなり、例年と違うお祭りになります。観光目線に立つと、非常に見どころが多く、佐原の大祭の歴史や伝統を例年以上にご覧いただけると思います。皆様のご来場お待ちしてます。
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