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【伊能忠次郎商店】クラフトビール自家製チーズ体験が開催されました

2024年9月20日、香取市佐原 小野川沿いにある伊能忠次郎商店にて、醸造場やチーズ工房などの見学や試飲・試食ができる「クラフトビール 自家製チーズ体験』が開催されました。

伊能忠次郎商店では、香取市産のホップなども使用したクラフトビールと、香取市の農場で搾乳された牛乳を使用したチーズを作っており、購入するだけでなく、併設されたレストランでいただくことができます。

今回は、ビール醸造とチーズ作り、発酵の仕組みなどの解説を聞きながら、香取市産にとことんこだわったクラフトビールとチーズが楽しめるという体験イベントでした。

搾乳して30分以内の生乳で作るチーズ

まずは、チーズの作り方の解説。

伊能忠次郎商店では、香取市内にある農場の生乳を使用しているため、搾乳されて30分以内という、とってもフレッシュな生乳を使用してチーズを作っているそうです。

 

自社工房でのチーズ作り

牛乳に乳酸菌と酵素を入れ加熱することで牛乳を固めるのですが、ここで乳酸菌による発酵が行われています。

その固まったものをカットし水分を取り出し、成型することでフレッシュタイプのナチュラルチーズが出来上がり、それをさらに熟成させることで、熟成タイプのナチュラルチーズが出来上がります。

熟成させる際には、微生物による発酵が行われているそうで、チーズが出来上がるまでこんなにも発酵が関わっているということに驚きました。

作る際に出る水分も活用

固まった牛乳から出てくる水分(ホエイ=乳清)には豊富な栄養成分があるにもかかわらず、大半は破棄されてしまうそう。

栄養価が高いものをそのまま破棄してしまうのは勿体無い!ということで、伊能忠次郎商店ではそのホエイを使用し、香取市産のはちみつと合わせた「ホエイレモネード」を提供しています。

今ホエイレモネードには、ホエイに含まれるビタミン、ミネラルにプラスして、はちみつに含まれるアミノ酸や酵素、ポリフェノールなどが加わるので、まさに、パーフェクトドリンクと言えるのです!

伊能忠次郎商店店頭でしか飲めないので、お店に行った際にはぜひ。

ちなみに、使用しているはちみつは、香取市産純粋はちみつである「JP Honey」。

香取市内で養蜂し、自社で丁寧に採取されたはちみつは、大事な風味を損なわないように、非加熱・無添加・無加工のままわたしたちの手に届けてくれます。

ビール作りのきっかけは「佐原に来る人たちの滞在時間を延ばしたい」

伊野忠次郎商店に繋がるプロジェクトを佐原で行っていた学生たちが、さまざまなプロジェクトを実施していく中で、「より滞在時間を延ばすには?」と考えるようになったそうです。

その中で、「クラフトビールがあったら滞在時間が長くなり、宿泊する人も増えるのでは?」という考えに至り、地域との親和性もよいということで、クラフトビール作りを始めることにしたそうです。

醸造所をスタートした後には、耕作放棄地を活用し自家製ホップの栽培もされており、朝摘みのホップでビールが作られることもあるんだそうです。

とことん香取市産にこだわったクラフトビールを提供し続けてくれています。

組み合わせ次第で特徴が大きく変わるビール

麦芽・ホップ・酵母・水という4種類の原材料でできているビールですが、現在世界には180種類以上のビールがあるんですって!

伊能忠次郎商店では、定番の4種類のビールのほか、季節限定のビールや香取市の恵みを使ったビールなど多様なビールで楽しませてくれています。

ちなみに、日進月歩で進化しているビールの世界では、毎年新しい種類のビールが誕生しているとか。

それゆえこちらの「ビアスタイル・ガイドライン」は、毎年毎年発行されているそうです。

レシピ通りに作っても、発酵させる温度や時間などが違ってしまうと、アルコール度数も変わってしまうというビールづくり。想像以上に繊細で緻密な作業なんだなぁと思いました。

この日もビールは元気に発酵中。始終ポコポコと発酵し続けておりました。

出来上がりが楽しみですが、そもそもビールにおける「発酵」とは、酵母が麦汁に含まれる糖を食べて「アルコール」と「炭酸ガス(二酸化炭素)」を出す現象を言うそうです。

つまり、発酵しないとアルコールにはならないんですね!

お店自慢のビールとチーズを試食

それぞれの説明&工房見学の後は、お待ちかねの試飲&試食。

伊能忠次郎商店の眼下に広がる小野川の景色を眺めながらいただきます。

フレッシュホップ

香取市産ホップのカスケードをメインに使い、爽やかでフルーティな仕上がりのペールエール。

ハイビスカスセゾン

ハイビスカスティーのような酸味と、香りが強く、暑い時期にぴったりのビール。

サマーエール

爽やかな飲み口と豊かな香り、後味に少し苦味を感じられる味わい。

ポップスター

柑橘ホップが爽やかに感じられるセゾン。

チーズ盛り合わせ

左から、カマンベールチーズ、さけるモッツァレラ、モッツァレラチーズ、リコッタチーズ、スモークチーズ

スモークチーズには、香取市のいかだ焼き・佃煮のお店である「正上」の『粉醤油』を振りかけていただきました。その名の通り、「粉になった醤油」なので、このようにチーズなどに振り掛けても、びちゃびちゃにならずにいただくことができるんですよ!

このほかにも、伊能忠次郎商店にはビールもチーズもいろんな種類があり、何度も足を運びたくなるお店です!

参加者の皆さんがあげてくれた当日の様子はこちらからもご覧いただけます。

「発酵食品サミットinかとり」が開催されます

来る10月26日・27日には「全国発酵食品サミットinかとり」が開催されます。

発酵食品と発酵文化の素晴らしさを全国に向けて発信するイベントで、講演会や、醤油・酒・味噌などの醸造について学ぶ講座、発酵ソムリエによるワークショップのほか、全国の発酵食品が集まる発酵屋台・マルシェなどがあります。

今回の体験会はそのプレイベントとして開催されましたが、サミット当日の伊能忠次郎商店では「オクトーバーフェスト」が開催され、飲み比べなどもできるようです。

さらに、サミットの記念ビールが販売されるとかされないとか…?

香取市の発酵にこれからも目が離せませんね!

クラフトビール 自家製チーズ体験
2024年9月20日(金) 11時〜/14時〜
伊能忠次郎商店

【お問合せ】全国発酵食品サミットin香取実行委員会事務局

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Maiko Koshiko

Maiko Koshiko

#旅するように暮らす

香取市佐原在住現地コーディネーター。 スイゴウエリアの"気分が上がる"情報を発信中

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