2024年8月28日(水)、ホテル日航成田、潮来市、香取市、佐倉市の魅力増進に係る試験的取組に関する覚書が締結されました。
この取組は、成田国際空港に隣接するホテル日航成田と、あやめや菖蒲を活用したまちづくりを展開し、かつ、成田国際空港の近隣に立地する潮来市、香取市、佐倉市が連携・協力し相互の魅力増進に資する試験的取組みを実施していくもので、来年5月には3市ゆかりの食材を活用したレストランフェアの開催が予定されています。
潮来市・香取市・佐倉市のこれまでの連携
ともに「あやめ(花菖蒲)』を市の花とする3市は、「全国市町村あやめサミット連絡協議会」に加盟しており、あやめや花菖蒲など花を活用したまちづくりを推進しています。
また、潮来市と香取市は、利根川を挟み古くから水郷のまちとして関わりがあり、香取市と佐倉市は、『「日本遺産」北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み』として認定されており、観光資源連携や広域連携、公民連携が行われてきました。
※全国市町村あやめサミット連絡協議会:あやめ(花菖蒲・杜若(かきつばた)を含む。)を慈しむ市町村が、あやめの調査・研究及び市町村相互の交流を促進し、あやめを通じた個性豊かなまちづくりにつなげることを目的に全国11の市町で構成している協議会
3市ゆかりの食材
潮来市
潮来あやめちゃん(お米)
農薬と化学肥料を5割ずつ削減した特別栽培米。
大粒なお米で冷めても美味しいお米で、潮来市内のすべての小中学校の給食はこのお米です。
まこもたけ
まこもたけはイネ科の多年草の植物で、1年のうち10月から11月の1ヶ月しか採れない貴重な野菜で、ほのかな甘みがありたけのこに似た食材です。そのまこもたけを加工し、「食べるラー油」と「キーマカレー」にすることで年間を通して食べられるようにしました。また、食物繊維が豊富な若葉の部分を粉末にしたまこもパウダーもございます。
愛友酒造の大吟醸
潮来地域のお米や思井戸の水脈からくみ上げたお水を使用し、日本酒の風味を引き立て、深い味わいと豊かな香りを生み出しており、数々の賞を受賞しているお酒です。
香取市
ちば香取のすぐれもの
香取市にある優れた地域産品、それに関わる「人」「志」「拘り」をブランド化していこうという取り組みの総称である「ちば香取のすぐれもの」。 単に地域産品のブランド化に留まらず、香取市が育んできた歴史、文化、気風、そして人財に根差した一連の取り組みのブランド化を目指すもので、認定制度となっており、現在30品目以上が認定されています。
生産量日本一のマッシュルーム
全国の4割を占め香取市が生産量日本一となっているのがマッシュルーム。無農薬で栽培されるマッシュルームはそのまま生でいただくこともできるし、旨み成分がたっぷり入っているので、味噌汁の具としても美味しくいただけます。
多様な醸造品
江戸時代から続く酒蔵で作られる「最上白味醂」や、日本酒、クラフトビールに醤油。
市内には、多様な醸造場があり、それぞれが特徴のある醸造品を作っています
佐倉市
佐倉のYMO
Y:大和芋
千葉県で1、2を争う生産量がある大和芋。独特の舌触りと粘りが強い濃厚な品質は、とろろ加工品や和菓子の原料としても定評があります。すりおろしでいただくだけでなく、煮たり、揚げたりしても美味しくいただくことができます。
M:みそ(ヤマニ味噌)
佐倉で100年以上続く味噌屋さんの味噌。何代にも渡り使い続けられた木桶にしか出せない味を、代々受け継がれる伝統の製法を守り、他では味わえない、ヤマニ味噌だけの味がここにあります。
O:お茶(小川園)
刀をおろした武士の授産事業として始まったと言われている佐倉のお茶。平成18年から始まった復活事業により、現在は佐倉茶発祥の地の茶畑で栽培されています。
津田梅子と佐倉のお野菜
2024年7月に5,000円札の肖像となった津田梅子の父である津田仙は、佐倉藩出身であり、農学者として日本で初めてブロッコリー、カリフラワー、アスパラガスといった西洋野菜を栽培した人として知られています。
佐倉市内の全小中学校では、津田戦の功績を称え、自校式給食の特色を生かし、西洋野菜を使った各校独自のメニューが給食に登場しています。
今後期待できること
3市ゆかりの食材を活用したレストランフェアを開催することにより、使用された食材の消費拡大や知名度・認知度の向上が期待されるだけでなく、食を通して3市の魅力がインバウンドを含めた多くの方に発信できるようになる予定。
3市は観光客増加に向けた取組みを、近隣自治体や民間業者などと連携推進しながら行ってきましたが、成田空港に隣接するホテル日航成田との連携により、これまで以上により多くの方々に向けて、観光イベントの周知や、観光客の誘致も期待できそうです。
5月のレストランフェアがとっても楽しみです!
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